「教育改革・学事暦を考える東大有志の会」(「考える会」)の活動目的・主旨について
<私たちの問題意識>
教育改革や学事暦の変更は、学生や院生、教職員などの研究・勉学・生活に大きな影響を及ぼすことが予想されています。しかし、今の東京大学の教育改革および学事暦の変更には、学生・院生・教職員などの幅広い懸念や要望が反映されていないと考えています。そもそも少なくとも学生・院生に対して十分な説明がされていない学部・研究科も少なくなく、多様な要望を集めてそれらの声を反映するようなプロセスは、ほとんど行われていません。にもかかわらず、2015年4月から学事暦の改定が実施されようとしています。私たちはそうした状況を憂慮する、様々な学部・研究科の大学院生・学部生の集まりです。
<会の目的>
私たちの会は、以下の2つを目的として行動しています。
・教育改革および学事暦の変更に対する構成員の認知およびその与える影響に関する調査とその公開
・調査に基づいた学事暦・教育改革の変更に対する提案と行動
<大学運営に学生・院生が主体的に参画する意義>
大学の重要な構成員である学生・院生の意見が十分に反映されることは、大学が実りある教育と研究を行う上で必要不可欠なものです。その役割を、ユネスコ高等教育世界宣言「21世紀の高等教育 展望と行動」 (1998年10月採択)は、その第十条で、「主な当事者としての高等教育の職員と学生」を設け、そのcで以下のように述べております。 「国および教育機関の意思決定者は、学生および彼らのニーズをその関心の中心に置き、彼らを高等教育の革新における主たるパートナー、そして責任のある当事者とみなさなければならない。これは、教育レベルに影響する問題、教育法やカリキュラムの評価、改革、そして教育制度の施行、方針の作成と運営における学生の関与を含まなければならない。学生は組織化し、代表者を立てる権利を有するので、これらの問題への学生の関与は保証しなければならない。」
それらにのっとり、私たちの東京大学憲章もそのⅡ「組織」で自治の意義を示しています。
東京大学憲章:http://www.u-tokyo.ac.jp/gen02/b04_j.html