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東京大学の教育改革および学事暦改革について考えている東大有志の会のブログです。

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東京大学での学事暦変更のポイント

☆★☆学事暦の変更のポイント!☆★☆

 

「新・学事暦」の<改革内容><改革の目的><メリット・デメリット>を一気に概観します!

 

<改革内容>

1コマ105分に!1限は8:30〜になります!※1

 

祝日・土曜日の何日かは通常授業(試験)日になります!※2

 

4ターム制がはじまります!※3

(注:2セメスター制と4ターム制を併用。セメスターで行う授業と、タームで行う授業があります。)

タイプI 法学部・文学部・経済学部*1・教養学部・教育学部

タイプII:医学部・工学部*2・理学部*2・農学部・薬学部

*1経済学部は数年後にタイプIIに移行する予定。

*2工学部・理学部は、平成27年度は移行措置としてタイプIを採用。また、理学部数学科に限り、平成28年度以降もタイプIを採用する。上記以外にも、教育上の配慮から、学部や学科によって異なる措置をとる場合がある。

(上図:東京大学HP「平成27年度に本学在籍する学生・教職員、並びに本学関係者の皆さんへ」より)

 

<改革の狙い>

Q.なぜ学事暦を変更するのか?

A.「タフでグローバルな東大生」を育てるためです。※4

「『東京大学の教育目標は、国際的な広い視野を有し強靭開拓者精神持ちつつ、公共的な責任を自ら考え、行動するタフ人間の育成です。』(「FOREST2015」)この精神に基づき、総合的な教育改革として様々な取り組みが行われてきました。来年度からの新たな学事暦(アカデミック・レンダー)も、この総合的な教育改革の一環として導入するものです。」改革を支える3つの柱として「国際化・ 実質化・高度化」が掲げられています。(東京大学HP「新たな学事歴に係るQ&A」より)

 

Q.なぜ4ターム制を導入するのか?

A.グローバル化への適応や、教育効果の高まりが期待されているようです。※5

(詳細は<メリット>の「4ターム制」を参照)

 

<メリットとデメリット>※6

●メリット

4ターム制

学期の区切りや長期休業期間を海外の大学に合わせることができるため、留学などの学生・教員の国際交流が促進される。

・科目の特性に応じ、短期集中的な教育が望ましいものをターム単位で週に複数回授業することで、より集中した学習が可能となり、教育効果が高まる。

・長期休業間中や、ターム単位での2か月程度の短期休学が可能となり、短期留学や国際体験をしやすい。

他学部の履修

・所属学部の休みの1タームの期間に、他の系統の学部が開設する科目を他学部聴講することが可能となる。

授業時間

講義と演習を組み合わせるなど、担当教員によって様々な工夫ができる。

 

●デメリット

4ターム制と2セメスター制の併用

・2ターム通しの講義とタームごとの講義と混在して分かりにくくなるのでは。また、時間割の組み立てが複雑になるのでは。

他学部の履修

・文系と理系でタームがずれると、文系・理系間での教育の融合や、他学部聴講に支障が出る可能性も。

授業時間

105分の授業時間は、長すぎて集中力が維持できず、かえって学習効果が落ちるのでは。

830分始業は、遠方から通学する学生にとっては早すぎる

就活

・タイプIIは1~2月に授業が設けられ、就活に支障が出る。大学側は「現在、学生の学習に極力影響が出ないような就職協定が国レベルで策定されてい」ると述べている(※7)が、就職協定に縛られない企業(外資系など)に就職したい学生のことは考慮されていない。

進学者内定者への負担

・前期課程からタイプIIを採用する学部に進学する場合、2年次は5タームになり、休みがきわめて短くなる。

部活動

・学部ごとに休みの期間が異なり、また、始業時間が830分に早まれば、部活動に支障が出る。

・授業日となるA2タームの土曜・祝日には伝統的な定期戦が重なり、実施が危ぶまれる部活動もある。

五月祭

・これまで五月祭は5月下旬に行ってきたが、新しい学事暦では5月下旬はS1ター

ムの試験期間となっている。具体的な変更の日程は提示されていない。

 

 

☞もっと知りたい方はこちら!(参考資料のリンク集♪)

※1…東京大学HP「平成27年度に本学在籍する学生・教職員、並びに本学関係者の皆さんへ」

 http://www.u-tokyo.ac.jp/stu04/pdf/shinngakujireki_panf_20140926.pdf

※2…東京大学HP「平成27年度の休日授業の実施状況について」

 http://www.u-tokyo.ac.jp/stu04/pdf/h27_syukujitu_jyugyou.pdf

※3…(※1)に同じ。

※4…東京大学HP「新たな学事暦に係るQ&A

http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&ved=0CB8QFjAA&url=http%3A%2F%2Fwww.u-tokyo.ac.jp%2Fstu04%2Fpdf%2Fgakujireki_qa_20141117_ver.1.1.pdf&ei=bheRVJbvAsSB8QWir4GIBg&usg=AFQjCNHYu8hw
RyM0SQcMyEwDJRZqgmp8lA&sig2=KbHu25XQ89raOtow2hckBw&bvm=bv.82001339,d.dGc

※5…文部科学省HP「学事暦の多様化とギャップイヤーを活用した学外学修プログラムの推進に向けて 意見のまとめ」学事暦の多様化とギャップタームに関する検討会 平成26529日(※濱田前東大総長も委員として参加)http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/57/toushin/1348334.htm

※6…(※4)及び、togetterまとめ「【東大】教育改革と学生の反応『濱田総長と語る集い――教育改革と新学事暦で学生は変わるか』」http://togetter.com/li/732395、「【東大】教育改革と学生の反応」http://togetter.com/li/732462?page=1

※7…(※4)に同じ。

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